無添加食品 · · 5 min read
アスパルテームの安全性|WHO見解と最新研究をわかりやすく解説
人工甘味料アスパルテームの安全性を解説。WHO・IARCの「グループ2B」分類の意味と、1日許容摂取量の目安をわかりやすく紹介します。
「ゼロカロリー飲料に入っているアスパルテームに発がん性?」——2023年にWHO関連機関の発表が大きく報道され、不安になった方も多いのではないでしょうか。一方で「普通に飲む分には問題ない」という解説もあり、結局どっちなの?と混乱しがちです。この記事では、アスパルテームの安全性について、WHOの見解と数字の意味をわかりやすく整理します。
アスパルテームとは
アスパルテームは、砂糖の約200倍の甘さを持つ人工甘味料です。ごく少量で甘みをつけられるため実質的にカロリーゼロにでき、次のような食品に広く使われています。
- ゼロカロリー・カロリーオフの清涼飲料水
- ガム・キャンディ・タブレット菓子
- ヨーグルトやデザートの「甘さ控えめ」タイプ
- 卓上甘味料
WHO「グループ2B」分類の本当の意味
IARCの発表内容
2023年7月、WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)はアスパルテームを「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」に分類しました。
ここで重要なのは、グループ2Bは「証拠が限定的」という分類だということです。同じグループ2Bには「わらび」や「漬物」も含まれており、「危険性が確認された」ではなく「可能性を否定できないので研究が必要」というレベルの評価です。
JECFAは許容摂取量を変更せず
同時に発表を行ったJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)は、従来どおりADI(1日許容摂取量)を体重1kgあたり40mgに据え置きました。体重60kgの人なら1日2,400mgまでが許容範囲です。
缶コーラ何本分?
ゼロカロリー炭酸飲料1缶(355ml)に含まれるアスパルテームは200〜300mg程度とされ、体重60kgの人がADIに達するには1日9〜14缶を毎日飲み続ける計算になります。通常の摂取量で直ちに問題となる量ではありません。
それでも気になる方への現実的な対策
- 「毎日・大量」を避ける:ゼロカロリー飲料を水やお茶に置き換えるだけで摂取量は大きく減ります
- 原材料表示で確認する:アスパルテームは「L-フェニルアラニン化合物」と併記されています
- 甘味への依存自体を見直す:人工甘味料に頼らない味覚に慣れることが根本的な対策です
なお、フェニルケトン尿症の方はアスパルテームを摂取できません。該当する方は必ず表示を確認してください。
まとめ
アスパルテームは「通常の摂取量なら許容範囲内だが、研究が続いている」というのが現在の国際的な評価です。過度に怖がる必要はありませんが、ゼロカロリー飲料が習慣化している方は、まず1日1本をお茶や水に置き換えることから始めてみましょう。
参考情報:IARC・JECFA合同発表(2023年7月)、食品安全委員会「アスパルテームに関するQ&A」、厚生労働省「食品添加物」
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